ゲストルームができるまで Stage 1

外気温が日中でも0℃に達するかどうか、の12月に、ゲストルームの作製に取り掛かりました。施術を受けに来られるお客様や、友人、家族が快適に過ごせる場所があればいいと思いまして。アーユルヴェーダはトリートメントを受けるだけではなく、日々食事や生活習慣を実践することで本当の利益を得ることができるものです。お客様にはぜひayurvedahouseに滞在されて、アーユルヴェーダのセルフケア習慣や、アーユルヴェーダクッキングなどを体験していただき、おうちでも実践していただきたいと思います。目標は、2021年夏までにゲストルームとシャワー設備を完成させ、滞在型アーユルヴェーダを提供できるようになることです。

ここは前のオーナーであるIさんご夫妻が建てられた倉庫の一部で、現在改造しようとしている部屋は、もともと奥様が羊毛を紡いでおられた工房です。Iさんは海外に住んでおられたこともあるそうで、窓やドアなど、とてもかわいい外国製のこだわりのものばかり、ちょっと手を加えるだけでとても素敵なゲストルームになりそうです。

テーブルや棚はIさんの手作りです。そのためか、部屋全体に温かみを感じます。

まずは、2本のパイプをタイヤ代わりに棚の下に置き、棚を別の部屋(現在は施術室)に転がして移動させました。1人しかいないので、何事も工夫が大事です。

そして床板を張り始めました。電気代節約のため、蓄電型ヒーターの電源を切っているので、外気温と変わらない部屋で防寒着を着こんでの作業です。板は私のお勧め、九州の梅江製材所さんから購入した杉板です。今年起こった九州地方の洪水の被害にあわれたにもかかわらず、板を確実に届けてくださいました。施術室の床を貼った残りなので、9枚床板を貼った時点で在庫がなくなり、作業終了。新しい板が12月中旬に入るそうなので、それまで中断です。

最後に、ayurvedahouse北海道、そしてこのゲストルームのモットーを書きたいと思います。ホームページにも引用させていただきましたが、Henry David Thoreau が著書「Walden」でも引用しているEdmund Spenser の一説で、

Arrived there, the little house they fill,

Ne looke for entertainment where none was:

Rest is their feast, and all things at their will;

The noblest mind the best contentment has.

Edmund Spenser, The Faerie Queene

下手に訳すと本来の意味からそれてしまうので訳しませんが、おおまかな意味合いは、「小さなおうちには、娯楽はないけれど、休息が一番のもてなし、気高い精神が一番の喜び」でしょうか。簡素な施設ですが、distraction(気を散らすもの)がない分、心も落ち着くかもしれません。ここを訪れる方々が、そんな平和な気持ちを見出していただけたら本望です。